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テスラの心臓「ギガファクトリー」が稼働、存在感を増すパナソニック
米EVベンチャーのTesla Motors(テスラ)は1月4日(現地時間)、米ネバダ州リノに建設を進めていたリチウムイオン電池の生産工場「Gigafactory(ギガファクトリー)」で、パナソニックと共同でリチウムオン蓄電池の量産を開始したと発表した(図1)。EVや定置型蓄電池など、同社のエネルギー製品の低コスト化のカギを握る量産工場がついに稼働を開始した。年間35GWh(ギガワット時)の生産量を見込んでいる。
量産を開始したのは、パナソニックと共同開発した「2170セル」と呼ぶ円筒形のセル。EVの「Model 3」や、定置型蓄電池である「Powerwall 2」「Powerpack 2」などに利用する蓄電池だ。量産によりセルの低コスト化が図れれば、製品価格の低減にもつながるメリットがある。
テスラでは2016年12月に、品質検査を目的とした製造を開始していた。当面は定置型蓄電池である向けの2170セルを量産する計画で、Model 3向けセルの量産は2017年第2四半期に開始する予定としている。
2018年までに35GWhを生産
2018年までに同工場では年間35GWhのリチウムイオン蓄電池を量産すると見込む。これは現在世界で生産されているリチウムイオン蓄電池を全て合計した量に相当するという。生産拠点のギガファクトリーは、現在も段階的に建設が進められている。完成した部分でテスラ、パナソニック、およびその他のパートナー企業が迅速に生産に入れる体制を構築。その後も生産規模を拡大できるとしている。
現在利用しているギガファクトリー内の建築面積は190万平方フィート(約17万6500平方メートル)で、複数階を合計した延べ床面積は490万平方フィート(約45万5200平方メートル)である。同社によれば、これは完成したギガファクトリーの総面積の30%未満に過ぎないとしており、「完成時にギガファクトリーは世界最大の建築物になる見込み」と述べている。
今後、ギガファクトリーにおける生産が段階的に加速し、生産量が増えることで、リチウムイオン電池セルの生産コストも段階的に低下していく見込みだ。テスラによれば、これは生産の自動化の加速、設備投資額の低下など複数の効果が寄与するとしている。
なお、ギガファクトリーの建設規模拡大に伴う生産規模拡大により、米国内の雇用拡大にも寄与する見込みだ。今年2017年に最大数千人を現地採用する見込みで、生産量のピーク時ではギガファクトリーの直接雇用で6500人、間接的に2~3万人の雇用を創出するとしている。
太陽電池生産でもパナソニックと提携
テスラとパナソニックがエネルギー生産で協業しているのは、リチウムイオン電池分野だけではない。2016年12月には、ニューヨーク州バッファロー工場で太陽電池セルとモジュールの生産を開始することで合意したと発表した。
テスラは2016年に太陽光発電ベンチャーで、太陽光パネルなどの開発を手掛ける米SolarCityを買収した。さらにSolarCityと共同開発した、住宅用屋根タイルと一体化した太陽光パネル「Solar Roof」を発表。EV、蓄電池に加え、さらにに太陽光パネルも製品ポートフォリオに加え、総合エネルギー企業化を図っている。
今回パナソニックと共同で生産を開始する太陽電池セルとモジュールは、Solar Roof以外の製品向けのソーラーパネルになるが、Solar Roofの生産を開始する際には、パナソニックのセルが使用されるとしている。
バッファロー工場での生産は2017年夏に開始する予定で、2019年までに1GW(ギガワット)の生産能力に拡大する計画である。テスラとパナソニックが生産を開始すると共に、バッファローの工場はアメリカにおけるテスラの生産基盤を拡大。テスラはバッファローで合計1400人以上の雇用を生む見込みとしている。
また、パナソニックはテスラと協力して、カリフォルニア州フリーモントにあるソーラーシティの施設で、次世代太陽電池技術を開発する。契約の一環として、パナソニックはバッファロー工場で必要な投資の一部を負担し、テスラはパナソニックから、工場で生産された太陽電池を長期間にわたり購入する体制だ。
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